VS Codeで任意コード実行が可能だった脆弱性から学ぶ、Electron開発の注意点(CVE-2021-43908)
ARANK

Electronの開発では、ライブラリとしてのElectronの実装と、その上にユーザーが構築するデスクトップアプリケーションの2つのコードが存在します。デスクトップアプリケーションの実装においても、メインプロセスとレンダラープロセス、サブフレームなど、考慮すべき概念が多数存在します。 そこで本稿では、Electronのアーキテクチャを意識しながら、実際に発見された脆弱性の傾向について考察することで、 Electron開発者が開発時に気を付けるべき点とその緩和策について、セキュリティの観点から記述していきます。 その上で、一例として、2022年のBlack Hatで発表された「ElectroVolt: Pwning Popular Desktop Apps While Uncovering New Attack Surface on Electron Black Hat USA 2022」のうち、Visual Studio Code(以下、VS Code)で発見されたCVE-2021-43908について解説します。

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