4月5日、Bun開発チームはJavaScriptランタイムの新バージョン、Bun v1.1.1をリリースした。このアップデートでは、合計20件のバグが修正され、これらには60の👍リアクションが寄せられていた。

Bun v1.1.1の主な修正点:

• Windowsサポートの改善: Windows上でbun installがsharpを正しくインストールできない問題が修正された。これはBun Shellの未実装機能に起因するもので、現在はサブシェルがサポートされている。
• JavaScriptCoreのアップグレード: RegExp、型付き配列、StringのindexOfとreplace関数のパフォーマンスが向上した。
• インストール時のエラー修正: Windows上でbun installの実行が長時間にわたり停止する問題や、不正な""インストール失敗""エラーが発生する問題が解決された。これらの問題は、ファイルやフォルダーが削除中にERROR_DELETE_PENDINGがWindows APIから返されることに関連していた。
• ソースコードプレビューの改善: エラートレースにおけるソースコードプレビューが、読みやすくなるように1024バイトまでに切り詰められるようになった。これは、特に縮小されたファイル内でエラーが発生した場合に役立つ。
• その他の修正: エラーオブジェクトとJITコンパイルされた関数呼び出しに必要なメモリ使用量が削減され、Windows上でのbun install関連の複数のバグ、Bun.serve()の問題、TOMLパーサーのエスケープシーケンスとWindowsファイルシステムパスを扱う際のバグが修正された。

Bun Shellの強化:

Bun Shellは、bun runやWindows上でのbun install時のpackage.jsonスクリプトを動かすために使われる。このアップデートで、サブシェルと$0 $1 $2 ～ $9を使った位置引数のサポートが追加された。

サブシェルのサポート

Bun Shellはサブシェルをサポートするようになった。サブシェルは、複数のコマンドを一つにまとめる際、頻繁に使用される。

import { $ } from "bun";
await $`echo hey $(echo hi)`;
// > hey hi

位置引数のサポート

Bun Shellは、$0 $1 $2 から $9までの変数にアクセスすることで、位置引数をサポートするようになった。

以下のスクリプトは、コマンドに与えられた引数を並べて出力する。

import { $ } from ""bun"";
await $`echo $0 $1 $2 $3 $4 $5 $6 $7 $8 $9`;

以下のように実行する。

bun ./script.ts hello world foo bar baz
# 「hello world foo bar baz」と出力される。

BunはNode.jsよりも高速、多機能なJavaScriptランタイムを目指すプロジェクトで、現在凄まじい勢いで開発が進められている。
詳細については、Bun v1.1.1 Bun Blogを参照していただきたい。