4月11日、HashiCorpはTerraformの新バージョンである1.8を公開した。
このバージョンでは、プロバイダー定義関数とリソースタイプ間のリファクタリング機能が導入され、ユーザーはTerraformにカスタム機能を追加できるようになった。これにより、より複雑なビジネスロジックをカスタムアサーションに書き込むことが可能となり、独自の検証シナリオに対応する。
Terraform 1.8で導入された新しいプロバイダー定義関数は、AWS、Google Cloud、Kubernetesといった主要プロバイダーに対応している。これらの関数は、入力検証条件、出力値、ローカル値、データソース、リソースブロックなど、Terraformのあらゆる式で使用できる。
以下の画像では、HashicorpのVisual Studio Code拡張を用いて、プロバイダー定義関数が入力補完される様子を示している。
またバージョン1.8ではリソースタイプ間でのリファクタリングがサポートされるようになり、リソースの名前変更やAPIの変更時にリソースを再構成する作業がより簡単かつ安全に行えるようになった。
このリリースは、Terraform CloudおよびTerraformのダウンロードページからすぐに利用可能であり、Terraformを使用したインフラのプロビジョニングと管理をさらに柔軟に実行するための多くの新機能と改善が含まれている。エンジニアや開発者は、これらの新機能を活用して、より効率的かつ効果的にシステムを構築、維持できるようになるだろう。
詳細はTerraform 1.8 improves extensibility with provider-defined functionsを参照されたい。