
読んだ本 2025-Q1
DRANK
2025年 1月〜3月に読んだ本・読んでいる本カレー移民の謎 日本を制覇する「インネパ」長らく積んでいた新書。日本中にあるナンカレー屋の裏にある歴史的、社会的、文化的な背景について追いかけたジャーナリストの話。とてもおもしろかったし、カレー屋に行くたびにこの本を思い出すことになった。偶然の科学去年末に読んだ『不道徳的倫理学講義 ─人生にとって運とは何か』から、今年は「偶然性」をテーマにした本を読んでいる。これはそのうちのひとつ。だが悲しむべきことに、われわれは経済を運営したりふたつの企業を合併させたり本の売れ行きを予測したりするよりも、惑星間ロケットの航路を計画するほうがはるかにうまい。それならどうして、ロケット科学はむずかしいように 見え、それよりずっとむずかしいと言ってもいい、人間にかかわる問題は単なる常識の問題であるかのように 見えるのだろうか。 本書でわたしが論じるのは、この矛盾の鍵は「常識」そのものにあるということだ。社会の「常識」が、社会科学が、いかに「偶然」を扱えていないかということを述べている。この本は既存の社会科学に対する革命を起こそうとする。言い換えれば、われわれは結果の原因…