フロントエンドの大波が一段落し、次の主戦場はメタフレームワークとビルドツールへ。そんな“いま”を数字で捉える年次調査「State of JavaScript 2025」が本日10/1から回答受付を開始した。
今年はAstroとNext.jsのせめぎ合い、Viteとwebpackの世代交代、そしてRust発ツールの台頭といった論点を、実データで描き出す好機である。あなたの1票が、開発者の技術選定やブラウザベンダーの投資判断に直結する。

今年の見どころ
1) フレームワークは「安定期」へ、主戦場はメタフレームワークへ
ここ数年はフレームワークの新顔が激減し、Svelteのような“新参”でさえ実は9年選手という時代になった。
主戦場はNext.jsとAstroなどのメタフレームワークへ移った。大雑把に言えば、内容重視のサイトを高速に配信したいのか、アプリ的な体験をフルスタックで作り込みたいのかで得意分野が分かれる。前者は静的生成やアイランドアーキテクチャの強み、後者はAPI・認証・データアクセスを含む統合体験が鍵となる。自分たちのユースケースをこの物差しで測ると、選択が速くなる。
2) WebpackからViteへの世代交代が進みつつある
Viteが開発サーバの起動やHMRの体験で優位に立ち、webpackからの世代交代が現実味を帯びる。複雑なローダー連鎖やビルド設定が足かせになっているチームは、高速な反復と設定の単純化がもたらす生産性を試す価値がある。
3) Rust製ツールの存在感が増している
ビルドや変換の世界では、Rustで書かれたツール群が存在感を増しつつある。一般に、並列化しやすくメモリ効率に優れる実装は、大規模コードベースでもビルド時間を短縮しやすい。どのプロダクトを採るかは別として、「Rust発=性能面の伸びしろが期待できる」という視点を持つだけでも、ツール選定の判断軸が明確になる。
回答のしかた
- 所要時間:おおむね15〜20分。全設問スキップ可。
- 対象:JavaScript/TypeScriptを使うすべての人(本業・学習・趣味を問わない)。
- 参加方法:
- アカウント回答者には、提出後の再閲覧が可能になり、結果公開時に通知が得られる。
- ゲスト回答は匿名参加だが、セッション終了後の再閲覧は不可。
- データ公開:集計は公開され、技術選定やブラウザ側のロードマップ策定の材料となる。
- 期間:2025年10月1日〜11月1日。結果は終了後まもなく公開予定だ。
今年のJSを“感覚”ではなく“事実”で語るために、まずはあなたの現場感を投じてほしい、とのこと。数万人規模の集合知が、次の一年の判断材料になるはずだ。
詳細はState of JavaScript 2025を参照していただきたい。
書きました!サマリー部分だけでも読む価値あり。JS界隈の潮流がわかります。
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