00年代のIT業界最大のバズワード「XML」は現在どうなったのか?
SRANK

はじめに2000年代のIT業界で最大級のバズワードを一つ挙げるなら、XMLは間違いなく有力候補です。UML、SOAP、WSDL、MDA、Ajax、Webサービス、エンタープライズJava、.NET、Office文書形式、各種設定ファイルまで、当時のXMLは単なるデータ形式ではなく、あらゆるものをつなぐ共通中間表現として語られていました。現在の目から見ると過剰な熱狂にも見えますが、当時は本気で「XMLでデータ交換も設計も業務連携も統一される」と考えられていたのです。しかし2020年代の現在、日常の新規Web APIでXMLを積極的に選ぶ場面はかなり減りました。多くの開発者にとって、軽量なデータ交換はJSON、設定はYAMLやTOMLという感じになっています。Ajaxという名前にXMLが入っているにもかかわらず、実際のWeb開発ではJavaScriptと相性のよいJSONが主役になったことは象徴的です。それでもXMLは死んでいません。Office文書、車載AUTOSARのARXML、SAML、XBRL、SVG、各種業界標準の内部に沈み込み、いまも動いています。ただし、これを「XMLが基幹フォーマットとして勝利した」と表現するのは正確ではありません。虫垂炎を起こさなかったから残っている盲腸と同じだからです。事実、Officeの…

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